学習会参加者からの感想 Vol.2:田中 獅礼(れお)さん
2022年度の学習会シリーズの参加者の声を紹介します。
2022年度に実施した全5回の学習会シリーズ、「現場から学ぶ国際協力~はじめの一歩から行動に移すまで~」の全ての回に参加してくださった2名の方の声を紹介します。
光が見える未来へその先に繋がる世界の財産
(沖縄県宜野座村立松田小学校6年(we are SDGs kids) 田中 獅礼)
僕が講義を受ける前に一番疑問だった事は、「なぜ親がいて子どもを働かせているのか?」と言う疑問です。「親が子どもへの愛情が薄いのかな…?僕達の感覚とは距離感があるのかな?」と感じていました。ですが、講義を受けてみて、フィリピンに興味を持つようになり知ったことも踏まえて、親が代々貧困層で育ってきていたら、僕たちが習い事をさせてもらえるのと同じ感覚で、お金を稼ぐ力ということも教えなくてはならない。学問は基本的に子どものうちは直ぐお金になるものではないから、僕たちが「なんで勉強しなきゃいけないの?」と思うのと同じ感覚に陥りやすいのではないか?と思ったのです。
また、お金はないけど子ども達に学校に行かせる価値は心が張り裂けそうな程に痛感していて、どうにか行かせたい想いがありながら、どうして良いのか解らなくなっていたり、行政に依頼しても進まないので、とても危険な場所で通学路を手作りする程の親達がいたり、このような深い愛情があるという事です。
僕が現地で活動をしている方々からリアルなお話を聞かせて頂ける5回の講義を受けて、素直に心に一番強く感じた事は、「可哀想だから支援するのではない。支援する価値があるのだ!」という事でした!
子ども達の圧倒的な心の強さ、頭の良さ!勉強で得たものではない、僕たちが社会人になって初めて経験するのであろう体験や、きっとそれ以上の事を既に乗り越えて生きているから、こんな子達に支援の輪が広がって、色々な支援が増えたら、怖い!僕達なんか勝ち目ないですよね。オンラインでクラスが受けられる今、お金の授業や探究学習なんかを彼らが受けたら、凄い事になりそうで、きっとそれが世界の財産になると感じました!
そこで僕がやってみたいことは2つあって、1つは、彼らの人生を追っているデータがあると思うので、その良い例を動画にして街中で流して欲しいということです。彼らは賢い!だから自ら学ぶと思うのです!
沢山の場所で流す「そんな事、解ってるよ!」と言う子もきっと居るけど、大人にも響く人が出てくるはずだから、メッセージを大人向けにも流すと、社会が少しずつ動くと思う。行政は日本よりも動かないはずだから、社会が少しずつ前進していくのが大事だと思う!
その上で、もう一つは、公共の自由にPCを使える施設を作る!今、世の中はIT 化しているので、子どもからプログラミングが出来たりアプリ開発出来たりしたら、受験勉強は出来ない子達でも専門分野が出来るし稼げるはず。世界的な利用にも繋がると思う。(管理者も付けて、○○したいので○時間利用させて下さいという形でどんな子でも利用出来るようにするとクラウドファンディングで資金は直ぐに達成出来そう)そうなると、支援する側もきっと自立し幸せな姿を見せてくれるのが一番のご褒美だと思うので、その満足度も上げられて、それを更にステップにして羽ばたいていける方が出てくると面白いし、そんな方の姿は、皆の活力になる!そんなwin-winなシステムは、活動が広がる為にも、お互いの幸福度を満たす為に重要だと思います。
そんな世の中になっていける可能性を感じます。
<写真:沖縄の海でゴミ拾いをするれおくん>
僕もフィリピンに世界一の珊瑚群を観に行きたいし、彼らと遊んでみたいなと思いました!きっとゲームやスポーツなどで仲良くなれると思うし、彼らの心の強さ、エネルギーを吸収したいです。
リアルな声を伝えてくれる方々のおかげで、沢山の疑問が解消されて、僕も負けないようにしっかり力に変えていきたいと思いました!
貴重な講義をありがとうございました。
<写真:海でのゴミ拾いの後>