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ミンダナオ・マラウィ避難民第4回現地視察報告

2017年10月19日

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バライ・ミンダナオ財団は、1996年5月8日、「公正を基本とした開発と持続可能な平和」を推進する非株式法人および非営利団体としてフィリピン政府の承認を得ました。そして、バライ・ミンダナオ財団は、国際レベル、国レベル、リージョン・レベル、州レベル、自治体レベル、バランガイ(市、町を構成するフィリピン独自の最小地方自治単位)・レベルで様々なミンダナオ平和構築活動に貢献をしています。一例として、バライ・ミンダナオ財団は独立した事務局として、フィリピン政府とミンダナオ革命労働者党(The Rebolusyonaryong Partido ng Manggagawa sa Mindanao (RPM-M)、英語名:The Revolutionary Workers'Party in Mindanao)とのミンダナオ和平構築の対話促進で仲介役を務めています。


バライ・ミンダナオ財団本部(ミンダナオ島カガヤンデオロ市)の機能を持つ「バライ・ミンダナオ財団平和センター」の建物は、在フィリピン日本大使館の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の資金援助を得て建設され、山崎隆一郎在フィリピン日本国特命全権大使(当時)は2005年1月の開所式に参加しました。


2006年は日比友好年50周年にあたり、この友好年行事として2006年11月、日比NGOネットワークはフィリピン国タギグ市で「日比NGO合同シンポジウム~2015年の貧困削減達成目標に向けた日比NGOパートナーシップ樹立を目指して~」を開催しました。このシンポジウムは、現地で新設のフィリピン・日本NGOパートナーシップ(PJP:Philippines-Japan NGO Partnership)とアジア・コミュニティ・センター21(ACC21)の共催としました。シンポジウムには、日比両国のNGOをはじめ関係者約100人が参加し、山崎隆一郎在フィリピン日本国特命全権大使(当時)が開会のスピーチを行い、コラソン・C・アキノ元フィリピン共和国大統領が基調講演を行いました。この基調講演を受け、両国のNGO参加者は2日間にわたり活発な議論を繰り広げ、日比両国の新しい協力関係について展望しました。日本の多くのNGO関係者とフィリピン側NGO関係者は初めての直接の出会いとなり、日比NGOネットワーク(JPN)とフィリピン日本NGOパートナーシップ(PJP)が相互の立場で連携協力する礎となりました。


フィリピン・日本NGOパートナーシップ(PJP:Philippines-Japan NGO Partnership)に参加しているフィリピン側の主な団体は以下の通りです。

1. CODE-NGO(フィリピン・日本NGOパートナーシップ事務局)
2. Association of Foundations (AF)
3. Peace and Equity Foundation (PEF)
4. Development Action for Women Network (DAWN)
5. IBON Foundation, Inc.(IBON)
6. Konkokyo Peace Activity Center Information Office (KPACIO)
7. National Confederation of Cooperatives (NATCCO)
8. National Council of Social Development Foundation of the Philippines, Inc. (NCSD)
9. Philippine Partnership for the Development of Human Resources in Rural Areas (PhilDHRRA)
10.Partnership of Philippines Support Service Agencies, Inc. (PHILSSA)


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バライ・ミンダナオ財団平和センターの建物の横に置いてあるドリーム(DREAM:Disaster Risk Reduction, Resiliency-building and Emergency Assistance Mission の略語)の表示板。ドリーム(DREAM)は、英語の「災害のリスク削減、強靭性の構築、緊急支援ミッション」の英語表記の頭文字から作った略語で、夢(ドリーム)という英語の意味と重ねています。バライ・ミンダナオ財団グループは、連携協力をしてマラウィ避難民支援を行っている7つのグループ7団体は以下の通りです。


1. バライ・ミンダナオ財団(BMFI:Balay Mindanaw Foundation, Inc.)
2. エンパワーメント・開発リソースセンター
(RCED :Resource Center for Empowerment & Development)
3. ダバオ・スールの家財団(BDSI:Balay Dabaw Sur, Inc.)
4. カティリンバノン・パマハンディ・サ・ミンダナオ財団
(KPMFI:Katilingbanong Pamahandi sa Mindanaw Foundation, Inc.
Katilingbanong Pamahandi sa Mindanawは、「ミンダナオのコミュニティの豊かさ創造」の意味)
分野は社会的企業の育成
5. バンコ・サ・バライ財団(BBFI:Bangko sa Balay Foundation, Inc)
分野はマイクロファイナンス。マイクロファイナンス(小規模金融)は、貧しい人々に小口の融資や貯蓄などのサービスを提供し、零細事業の運営に役立て、貧困から脱出し自立支援を目指す金融サービス
6. ミンダナオ国際平和センター(ICPM:International Center for Peace in Mindanaw)
分野はミンダナオの平和構築と国際平和
7. グローバル・ミンダナオ・ポリテニック財団(GMPI:Global Mindanaw Polytechnic, Inc.)
分野は人材の職業訓練・技術トレーニング

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バライ・ミンダナオ財団平和センターの建物の1階入口の様子。マラウィ避難民支援で、人々の文化的違いに配慮をした支援物資の説明文のパネルが表示してあります。壁には5つの時計がかかり、世界5カ所(左から、ドイツ、英国ロンドン、フィリピン・カガヤンデオロ市、米国ニューヨーク、日本・東京)の時刻を示していました。フィリピンの時間は、日本よりマイナス1時間です。


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バライ・ミンダナオ財団平和センターの建物は3階建です。写真は建物の屋上に出る階段から見た様子。
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バライ・ミンダナオ財団平和センターの屋上から見た外の景色。天候が晴れた日は、緑豊かな街並みとカガヤンデオロ市に面する海が遠方に見えます。
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バライ・ミンダナオ財団平和センターの屋上の様子。屋根付きの屋上スペースは研修やイベントの開催などに利用されます。
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バライ・ミンダナオ財団平和センターの建物から外に出た周囲の景色。閑静な住宅街の一角に同センターの建物があります。

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バライ・ミンダナオ財団は、バライ・ミンダナオ財団平和センターの建物の外に、緊急支援物資を保管する倉庫(右の写真)と別棟の研修所が同じ敷地にあります。倉庫の建物は屋根付きの地上1階・地下1階建です。海外からの緊急支援物資は、地下1階の倉庫に保管されています。


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バライ・ミンダナオ財団の緊急支援物資を保管する倉庫1階の施設の外観。この広いスペースは研修施設としても利用されています。
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バライ・ミンダナオ財団が所有する別棟の研修所の外観。この建物と敷地は、以前、ドイツ人が居住用として使っていましたが、同財団は安く購入した後に改修をして、研修所として利用しています。周辺の農民は、カシューナッツを栽培して生計を立てています。


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この研修所の施設に、バライ・ミンダナオ財団の研修に参加する研修員に向けたメッセージが1枚貼られていました。貼り紙には、「人生とは、嵐が過ぎ去るのを待つのではありません。嵐の雨の中でも、ダンスをすることを学ぶものです。」と書いていました。マラウィ避難民支援だけではなく、ミンダナオは台風の被害による自然災害が多いため、災害の苦難に立ち向かう前向きな意識を表しています。


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フィリピン軍とイスラム過激派(IS)が武力衝突をしたマラウィ・イスラム市からの避難民の殆どはイスラム教徒です。避難民への支援には、宗教的な違いへの理解と配慮が必要です。イスラム教では「豚は不浄の動物」、「犬は汚れた動物」として嫌われています。そのため、マラウィ避難民支援活動では、イスラム教徒の誤解や反感を招かないための注意は必須です。イスラム圏では、「あなたは犬の子ども」いう表現は、相手に対する侮辱の言葉といわれています。猫はイスラム教では、「清潔で愛すべき動物」といわれています。

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ミンダナオ島のイスラム教徒の割合は人口の20パーセントを超えています。フィリピン全土では人口の5パーセント(約500万人)がイスラム教徒です。


バライ・ミンダナオ財団は、同本部で飼っていた犬2匹を距離が離れた村の同財団研修センターに移し、イスラム教徒の人目に触れないように気を付けています。


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バライ・ミンダナオ財団の倉庫の地下1階に保管されているオーストラリアからの緊急支援物資。支援物資の下にはパレットが敷かれ、雨水や湿気による支援物資の劣化を防いでいます。
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バライ・ミンダナオ財団の倉庫に保管されている緊急避支援物資の簡易ベッド。マラウィ避難民センターでは、スコールの雨や雨季の時期は、テントの中は水浸しになり、テント生活の避難民は睡眠不足で困っています。
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バライ・ミンダナオ財団の倉庫に保管されている緊急支援物資の給水用容器。
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バライ・ミンダナオ財団の倉庫に保管されている緊急支援物資の多重燃料ストーブ。避難民センターでは、朝や夜は冷え込みため暖房が必要です。