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ミンダナオ・マラウィ避難民第3回現地視察報告

2017年10月12日

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イリガン市の避難民センターを案内してくれたバライ・ミンダナオ財団のレオナルド・バウティサ(写真中央)さんです。現在でも避難民は40万人以上が苦しい生活を送っています。フィリピン軍とイスラム過激派が武力衝突をした5月23日以降、主食のお米1袋の価格が3カ月間で2000ペソ(約4400円)から5000ペソ(約11,000円)へと2.5倍に高騰し、現金収入が断たれた避難民はお米も買えない状態です。物価高騰の原因のひとつは、武力衝突のために日常必要な食糧や生活物資の物流が止まったためです。
避難センターに入っている避難民は4200世帯の2万3千人です。避難センターに入っていない避難民は8500世帯の38万5千人です。現在、非常に困っている人々は知人や親戚宅に身を寄せている避難民です。地理的に広く散らばっているこれらの家々の避難民に支援物資を届ける余裕はなく、また物流システムも整っていません。バライ・ミンダナオ財団でマラウィ避難民対策プロジェクト・コーディネーターのアイリーン・イプランさんから、「一軒の知人や親戚宅に身を寄せている避難民は、数家族から10家族です。多くの人数の避難民を受入れている知人や親戚の家々は狭くなり、経済的な負担は非常に増しており、感情的なぶつかり合いも起きています。自主的に受け入れた避難民を4カ月以上も自宅で支えることが限界に達しています。」と説明がありました。

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アルカイリア・マドラサ避難民センターに設置中の共同トイレ。地面に穴を掘り人々の排泄物を溜める形の共同ひトイレは、162家族の704人が日々使うため約1カ月で一杯になります。そのため、毎月、新しいトイレを設置しなければなりません。トイレの下の穴に溜まった排泄物から発生するバイオガスを料理の調理などに有効利用できるバイオガス・トイレの支援の要望がありました。
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共同トイレに設置する便器
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避難民が生活する中で出されるゴミ置き場。
ゴミの適切な処理は生活環境の維持に欠かせません。

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避難民センターに掲示されている環境衛生と個人衛生の改善を説明するポスター。毎日の手洗いとトイレの適切な利用が必要であることを絵で示し説明をしています。トイレを使わないで屋外で排便をすると、降った雨水で病原菌が拡散し生活環境が悪化します。ハエが媒介する感染症(赤痢、チフス、コレラなど)を予防するための注意も呼びかけています。イリガン市の避難民センターではコレラの発生が7件報告されました。避難民の中で、皮膚病、水が媒介する細菌性下痢症、急性胃腸炎、寄生虫感染症などが広がっています。子どもたちには栄養失調や栄養不良も増えています。
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フィリピン政府が用意した避難民テント
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定期的な給水を待つ合間に、
遊ぶ避難民センターの子どもたち
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避難民センターのリーダーであるアンディ・アブバカールさん(44歳)。武力衝突が起きた直後、家財を持ち出す余裕もなく、何も持たずに家族と逃れました。アブバカールさんは、マラウィ市内で、家のドア、門、窓枠などの家具作りをしていました。避難民センターに来てから現金収入は断たれ、働く場所のなく苦しい生活を送っています。
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アンディ・アブバカールさんの妻は、マラウィ市で武力衝突が起きた時は妊娠中で出産予定日が迫っていました。マラウィ市を脱出した後、近くの病院で帝王切開をして無事に赤ちゃんを出産しました。アブバカールさん一家には子どもが9人います。
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避難民センターは、既存の村落の中にある林の空き地にテントが張られています。
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避難民センターの敷地の隣には、以前から住んでいた村落の住民の家が建っています。
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避難民テントの生活を興味深く眺める地域住民の子どもたち
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避難民センターの子どもたち。真ん中の子どもは、チェ・ゲバラのペンダントを下げています。
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避難民は、テントの前で石積みをして鉄枠を置いた簡易コンロで食事の準備をします。
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避難民は3日間分の薪を50ペソ(約110円)で買います。現金収入がない避難民には経済的な負担になっています。